風説の流布
2006年 01月 18日
でも僕は思うわけですよ。「こういうことって他の企業でもやってるんじゃね?」と。ある程度大きな会社、またはライブドアのように短期間で地位を築き上げた会社なんかは怪しいんじゃないかと。なんてことをを考えてしまう僕はマンガの読みすぎですか?
堀江社長は買収劇を演じたり衆院選に出馬したりと普段から注目を集めていました。そして予定通りライブドアは知名度をアップさせ、業績もうなぎのぼりです。その作戦自体はよかったと思うのです。しかし堀江社長はおそらく人によって「支持派」と「不支持派」がはっきり分かれる人だと思われます。つまり注目を浴びて有名になったぶん、目立ってしまった、目をつけられたのではないかと。結果今回のような事態を招いてしまった。
いや、別にライブドアを擁護しているわけではないですよ。犯罪は犯罪です。罪を犯して裁かれるのは当然でしょう。僕の考え(妄想?)と違って他の企業はちゃんと不正をせずにまっとうに仕事をしているから嫌疑がかからないのかもしれません(そうでないと困る)。もっともライブドアも容疑がかかっているだけで罪が確定したわけではありませんが。
でもライブドアといえば先の買収の件でも法律スレスレだとかやり方が汚いとか色々言われてましたし、今回のようなことが起こっても、それこそ僕にしてみれば「想定の範囲内」の出来事でした。おそらく僕以外の多くの人にとっても「想定の範囲内」だったでしょう。
もともと僕はライブドアのやり方はあまり好きではありませんでした。別にライブドアと対立していた側のやり方が好きなわけでもありませんが、法に触れなければ何をやってもいい、みたいなのは嫌なんです。何か後味悪いじゃないですか。まあこれも理想論ですけどね。現実にはそのくらい強引にやらなければ激しい競争社会の中では生き残っていけないのでしょう。
そもそも「法」というものに対してどれだけ従えばいいのでしょうか。法に触れなければ何をしてもいいのか、法に触れることはどんなに良いと思うことでもしてはいけないのか、いや、してはいけないことはないだろうけど罰を受けてしまう。ならば法が間違っているのか、でも法がなければやはり困るだろう。
なかなか難しい問題です。まあ結論はいつも通り「人それぞれ」になるんでしょうけど。
結局今回の件で僕が一番気になったのは「風説の流布」という言葉そのものだったりします。
何かかっこいいですよね。「逆風の太刀」みたいで(全然違う)。
by sabasuke | 2006-01-18 03:02 | 時事