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テロは終わりません   

金曜日の新聞の話なのですが、「ザルカウィ容疑者殺害」という記事が載っていました。

・・・ザルカウィって誰だっけ? と一瞬思いましたが、
あのテロで有名なアルカイダ組織を率いる人間の1人だったようです。

そのザルカウィ容疑者が潜んでいた隠れ家を米軍機が空爆。
同容疑者のほか、女性や子供も含め6人を殺害したとのことです。

これを受けて米国のブッシュ大統領は、
「この暴力的な人間はもう殺人を犯すことは出来ない。アルカイダにとって強烈な一撃となった」
と述べ、大きな成果だと強調してるんだとか。

なんかとんでもなく恐ろしいこと言ってますね。
まあ実際に「やらなきゃやられる」というような世界なわけですからね。
単純に「そんなことしちゃダメだよ」とは言えないわけですが。

とにかくこのテロとの戦いにしろ戦争にしろ、理由があれば殺人も正当化されてしまうものなのですね。今回の件もそうです。
ただアメリカが自分たちの行為を正当化しているように、アルカイダ側も自分たちの行為には自分たちなりの理由があり、それが正しいとして行っているわけで、いつまでもやったりやり返したりじゃ永久に終わりません。

ですから本当に問題を解決したいのなら、なぜテロ集団がテロを起こすのかを理解し、もっと根本的なところから変えていかなけりゃならん、と思うわけですが、Wikiなんかをみると「アルカイダ」っていうのは1つの大きな組織ではなく、複数の中小集団の集まりであり、それぞれが自立的で目的も異なり、必要に応じて協力したりされたりするだけの関係に過ぎず、ウサマ・ビンラディン氏なども最高指導者というわけではなく、あくまで精神的シンボルに過ぎない、なんて話もあるようなので、そう上手く解決というのはちょっと無理っぽいかも。

そもそもテロ集団の目的が「自分たち以外の民族の血を排除する」とかそういうことだったりしたら、解決もクソもないですしね。それこそやられる前にやるしかない。

そういえば昔「なぜ人殺しをしてはいけないのか」というような問題がなにかで出て、ちょっと話題になったようなならなかったような、あまり覚えてないんですけど、そんな倫理の問題。これちょっと考えてみましょう。

なぜ殺人をしてはだめなのか、そりゃアレですよ。殺される側の立場に立てば分かりますよ。大抵の人は殺されるの嫌でしょうから、じゃあそんなことしちゃダメだよねと、それだけの話。

・・・なのですが、じゃあ殺す側の立場に立ったらどうなんだと。殺される側の気持ちが分からないのかと言いたいところですが、自爆テロなんていって人を殺すために自分の命を捨てられるような連中もいるわけでして、神風特攻隊なんてのもあったけど、まあ目的のためには犠牲もやむを得ないと。・・・そういう気持ちも分からないわけではない。

結局価値観の違いだろうか。人命に対して価値を見出してなければ普通に殺せるのかもしれない。つまり害虫と同じように。敵のことを害虫としかみなしてなければ「なんで殺して悪いの?」ってなるのかもしれない。自分にとって害となる存在だから殺す。もっともと言えばもっともな理由。「人命は尊い」なんてものこそただの思い込みに過ぎないのかもしれない。

うん、もうなんか分かんない。きっと人間って考えすぎだよね。
もっと単純でいいんだよ。「殺し合いしててもつまんねえからやめれば」って。
楽しいこと考えようぜ。・・・いや、「人殺し楽しいんです」とか言われたらアレなんだけど・・・。

by sabasuke | 2006-06-11 03:35 | 時事

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