スターオーシャン2 レナの独り言3   

大きな牙が光る口元をにやけたようにゆがませながら、
アレンはその手に現れたばかりの鋭い爪を振りかざす。



その執拗な攻撃をすんでのところで何とかかわしつつ、
クロードは手にしたロングソードで必死に応戦を試みていた。
っていうかあんた、昨日まで使ってた「光の剣」はどうしたのよ?

「あ、あれ電池切れちゃった」

・・・つくづくダメな男ねこいつ。
外出する時は予備の電池くらい常備しておきなさい!

仕方ないわね。
このままじゃ埒が明かないから、私が少し手伝ってあげるわ。

幸いにもアレンはクロードの相手に神経を集中していて、
私の動きにはまるで警戒していないみたい。
だったら今のうちこっそり背後に回りこんで・・・

「たぁっ!」
必殺の延髄切りが決まり、アレンがその場に崩れ落ちる。
と同時にアレンの手にしていた石から妖しい光が失われ、
そして静かに砕け散った。

「ああ、お宝がぁ!」
そんな・・・もうちょっとで大金持ちになれると思ったのに・・・

いつしか怪物から元の人間の姿に戻り地に俯していたアレンに、
私はさりげなくとどめの一撃を入れた。

あ、ちなみに言っておくけど、
敵を背後から襲うってのは卑怯でも何でもないわよ。
だってこれはケンカでも決闘でもなく、生死を懸けた戦いなんだもの。
挟み撃ちにして反撃の隙を与えずフルボッコ、それがセオリーなのよ!
これ一応攻略日記だから説明しておいてあげたわ。
うふふ、私って親切。

それからしばらくして、アレンは意識を取り戻したわ。
まあ私の最後の一撃でかなり危険な状態に陥ったから、
慌てて回復魔法使ったんだけど。

でもね、アレンったらひどいの。さっきまでのことを何にも覚えてないって言うのよ!
ふざけんじゃないわよ!あんたのせいでこっちは散々苦労かけさせられたのよ!
しかもお宝まで手に入れ損なっちゃたし!

あんまりムカついたんでついアレンの顔面に得意の裏拳ぶち込んじゃったわ。
もちろん慌てて回復魔法使うことになったけど。


とにもかくにもこうしてアーリア村を騒がせた、
美少女レナちゃんの誘拐事件は終幕を迎えた・・・
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by sabasuke | 2008-06-12 23:41 | ゲーム

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