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教科書検定   

2007年度から使える高校1年用教科書の検定結果が公表されました。
それで地理か歴史か公民か分かりませんが、文部科学省が竹島、北方領土、尖閣諸島をめぐる領土問題で、それらが日本の領土であることを明示するよう出版社に求めたため、早速韓国から抗議が来たようです。

この問題に関してですが、僕は教科書には単に日本の領土だとか韓国の領土だとか載せるのではなく、過去にどの様な事情があり、どのような経緯をたどって、現在のようにお互いが自分の領土だと主張するような状況に至ったのか、そういうことを載せた方がいいと思うんですよね。どっちの主張が正しいと思うかは問題について詳しく理解した上で、個人で判断する。それが学ぶということであり、大切なことではないだろうか。

なんて偉そうに言ってみた僕は、歴史についてまったく学んでいません。どうして現在こんなにこじれてるのか知りません。つまり教科書にどんな表記の仕方をしようが、教科書読まなかったら意味ないじゃん、ってことです。教科書以前の問題です。根本的にダメです。

話を戻して、今回から学習指導要領の範囲を超える「発展的な学習内容」が盛り込めるようになったため、前回削られた内容が復活したり、難度が増した教科書が増えたようです。逆に数学の教科書に足し算や引き算を取り入れるなど、学力の低い生徒向けの平易な教科書も増加したようです。

さすがに高校で足し算や引き算はないだろ、と一瞬思いましたが、やっぱりありだな、とすぐに思い直しました。僕は登校拒否児で小6の時から学校へは行ってなかったわけですが、実は高校には通ってたんです。といってももちろん普通のところには行けないので、僕みたいな人間や不良やとにかく勉強が苦手な人や家庭に事情がある人なんかが多く通う定時制の高校です。まあ1年ちょっとで辞めてしまいましたが。

そんな高校でしたから、授業内容はかなり低レベルでした。1年の時なんかは数学という科目自体が削除されてました。英語は最初にテストを行い、成績ごとにクラス分けしていました。化学や物理などはノートを見ながらテストを受けることが許されました。それでも物理などは「テストの問題難しくてわからねー」と言っている人は大勢いました。

つまり、「ものすごい平易な教科書じゃないとついてこれない人って大勢いるよ」ってことです。勉強しないから分からないのではなく、真面目にやってるけど分からないのです。ということで高校教科書の二極化は別に構わないと思う。理解できない教科書使って授業受けててもつまらないだろうし。

ところでその高校では、1年の授業の間に教科書1冊分全てを学ぶ、ということはありませんでした。よくても教科書半分ぐらいまでいって終わり。物理に至っては1年で8ページぐらいしか進みませんでした。それでも授業に出てればちゃんと進級できます。1年分の課程修了です。

ということはですよ、別に教科書の内容を削る必要はないんですよ。っていうか詰め込めるだけ詰め込んどけばいいんですよ。そして学校ごとなりクラスごとなりで必要だと思う部分だけを学べばいいんです。1冊に書かれていること全てを学ぶ必要はないのです。余裕のある人、興味のある人が学校でやらなかった部分も教科書を読んで覚える。

うん、そうだ、それがいい。でもあまり詰め込みすぎると教科書が分厚くなって重くなって邪魔になるか。・・・まあどっちでもいいや。どうせ教科書なんてみんな読まないもんねえ。

え、ちゃんと読んでるって? そうですか。その方が良いですよ。

by sabasuke | 2006-03-31 03:31 | 雑記

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